低温室について

電気通信大学では1960年代に最初のヘリウム液化機が導入され、実験室での液体ヘリウムを用いた低温実験が開始されました。
1972年より学内の共通設備「低温室」として液体ヘリウムの供給が開始され、以降幾度かの設備の更新が行われ、今日に至るまで理工学研究における重要なインフラ設備として、学内外に向けた液体ヘリウムの供給を続けています。
また液体窒素の供給もあわせて実施しています。以下に概要を紹介します。

ヘリウム液化システム

実験室や装置類から回収した蒸発ヘリウムガスを貯蔵し、 液化機により再液化を行う高圧ガスプラントです。
回収ガスを圧縮する回収ガス圧縮機、一時貯蔵する長尺カードル、ヘリウム液化機と液化用圧縮機などの装置群で構成されます。
現在の設備は2000年の建物建築時に主要部分が構築され、その後2010年に液化機などの更新と設備増強が行われたものです。

液体窒素の供給設備

液体窒素の供給設備を、学内の東西地区にそれぞれ1箇所設置しています。液体窒素は学外から購入しタンクローリーで納入され、真空断熱貯槽(コールドエバポレーター)に貯蔵して利用者向けに小分け供給を行います。
また液体窒素はヘリウム液化システムでのヘリウム液化にも用いられます。

低温技術や高圧ガス、寒剤利用に対する技術支援

低温室の専門スタッフは低温技術や高圧ガス保安、寒剤の利用に対して技術的な支援を行います。
特に高圧ガス保安に関しては、高圧ガス保安に対して専門的な助言を行います。
また、共用設備として貸し出し可能な機器類を用意しています。
詳細はお気軽にお問い合わせください。
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